ネット上での活動範囲
2001/6/20update

 以前にも書いたと思うが、インターネットというのは世界中の情報へ距離を関係無しにアクセスできる仕組みだという論がある。まぁ、転送速度とかは置いておくとしても、ある意味これは正しい。アルゼンチンの人が開設しているホームページだって日本にいながら読むことができるのだ(スペイン語わからないけど)。これはまったく素晴らしい事である。

 ネットビジネスってナンバーワンしか生き残れないということではないというのと話がかぶるが、よーするに全世界にアクセスできるといっても、それを確認するのには人間の一生は短すぎるという事。ここで、ネット上での活動範囲という話になるのだ。

 普段の生活に置き換えてみれば話は早い。人には生活圏というものがある。食べ物を買いに行くのは家の近くのスーパー、本を買いに行くのは町の書店。外食するのはあのレストランと焼き肉屋、昼飯は会社の社員食堂みたいな感じである。世の中には「とにかく新規開拓が好き」という人もいて、一度行った店には興味が無くなってしまうという人もいるのだが、そうはいっても通常の生活範囲というのは大抵決まっている。自分は、出身が田舎だったこともあって高校生くらいになっても行くところなんて限られていたしね(^^;

 で、こういうことってネット上にも当てはまると思うのだ。ブラウザのブックマーク機能が「お気に入り」なんて呼ばれるように、その人の見るサイトというのは自然と決まってくるし、その範囲は以外と狭い。おそらく、「お気に入り」には無数のサイトが並んでいるだろうが、その中でも良く見るサイトというのは決まっているはずで、それらのサイトが、その人のネット上における生活圏なのである。

 こう考えてみると、ネット上の世界ってそれぞれ収束していく気がするんだけど、どうなのだろうか。例えば、非常にサッカーに関する話題が豊富で、掲示板などもさかんなサイトがあったとする。しかし、そんなサイトは1つや2つでなく、日本だけでもかなりの数がありそうだ。もし、サッカーに興味を持っている人がその中の一つに出会ったとしてその内容に満足できたならば、他のサイトを見ることはなくなるかもしれないし、そもそも行く気も無いかもしれない。話はまとまらないのだが、意外とネット上の世界も狭いのかななんて思う今日この頃。
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