自分はパソコンを使って結構長いことになる。まだまだ若者だと自分では思っているのだが、ことパソコンに関してはMS-DOSの時代で5インチフロッピーの方が主流だった時代から使っているのであるから、同年代の人間の中ではかなり特殊な部類に入るであろう。よって、最近のパソコンの浸透とともに「どういうパソコンを買った方がいい?」などという質問をよく受けたりして、カタログのにらめっこに付き合ったりアドバイスをしたりということがよくあるのだが、大体の場合に聞かれるのが、題名の通りの、マックとウィンのどちらがいいの?という話である。 結論から言おう。はっきりいってその迷いにはまったく意味がない。マックとウィンのどちらがいいかなどということで迷うというのだから、このソフトを使ってこういうことをパソコンでやりたいという確固たる目的は無いというわけである。例えば、VIsualBasicを使ってACCESSとかと連携したシステム開発を行いたいというのであれば迷うことは無い。Winを選択しない限りそれは不可能である(もっともOracleを使うとか他の方法はあるにはあるのだが)。とりあえずパソコンを使ってやるようなこと一般ができるようになりたい。インターネットをやったりワープロでレポートを作成したりといったことができるようになればいいというのであれば、マックかWinかなどということで迷うのはまったくバカげていると言えるであろう。その程度のことあれば、MacOSだろうがWIndows98であろうがLinuxでもOS/2でもBeOSでもSolarisでも問題ない。しかしながら、解説書籍の多さ、値段、情報入手の容易さから、マックかウィンを使用するのがベストではあろうが。 自分としてはMacOSは非常に優れていると思うので、どっちがいいの?と聞かれたらマックを薦めるが、これにもなんら論理的な裏付けがあるわけではない。個人的に、MS-DOS3.3、同5.0、Windows3.0A、同3.1、同95、そしてMacOS(日本語版は漢字Talkと昔は言った)を7.5あたりから使ってみた感想から、MacOSの方が個人的に非常に使いやすいという極個人的嗜好の結果にすぎない。個人的考えでいえば、パソコンを使っている人に、マックとウィンのどちらがいい?とかOSはなにがいいの?と聞くのは、タバコを吸っている人に、「タバコを吸おうと思うんだけどどの銘柄がいいの?」と聞くようなものであると思う。つまり、個人的な好みを聞くだけであると思う。 もっとも、購入しようと思っている人は、コンピューターのことなど全然解らないわけであるから、いろいろな不安点があるようだ。良く聞かれるのは、「もしマック(反対でもいいのだが)を買ったとして、職場で使うパソコンがWinだったら使えないんじゃないの?」といった質問である。これも、不安になるのは解るのだがまったく意味のない質問である。例えるなら、「鉛筆で字を書いているんだけど万年筆に持ち替えたら字が書けなくなるんじゃないの?」といった質問をしているに等しいと思う(極端な例であることは承知している)。自分は、コンピュータについての知識の基礎的なことを覚えた時期に使っていたソフトといえばMS-DOSであり、ワープロソフトは松であり表計算ソフトはアシストカルクであり、データベースソフトは飛鳥であったし通信ソフトはCCT-98IIIであった。ファイル管理にはFSを使い、通信上の相手の情報管理にはIDPIKERというソフトを使っていた。ユーティリティはノートンユーティリティズ(これは流石に凄いソフトだ)やらHSBとかが便利だった記憶がある。どれも、今現在使用しているソフトとは全く違うが、その時期に覚えた各ソフトの動作のさせ方やOSの設定の仕方などは、今でも十分に役立っていると思うし、そういう経験により新しいソフトでもなんなく使えるようになっていると思う。それに比べれば、今などはワープロならどうせワードだろうし表計算はエクセルだろうしインターネットブラウザやメーラーもネットスケープかIEとアウトルックエクスプレスであろう。全てマック版もWin版もある。よく使われるであろうソフトであれば、どちらを買っても問題は無い。 さらに、今ではグラフィックやDTP、音楽やDTMなどといったことが目的だとしてもMacであろうがWinであろうが、主要ソフトは両方に出ているのが普通である。VisualBasicですら、今ではマックにもREALbasicという対抗商品が存在している。つまり、一般のエンドユーザーの使用目的であれば、OSによって迷うということはほんとに意味がないのである。 あまり、意味がないといっていてもなんなので、ここで少々現在のマックとWinの違いに関してまじめに考察してみたいと思う。まずはマックからいくと、現在は商品ラインナップが非常にすっきりしており解説しやすい(仮称P1がまだでていないが考えに入れないこととする)。初めてパソコンを買う人であれば迷うことは全くない、iMacを買いなさい。終わり。あ、色で迷うか。まぁ金に余裕があるのであれば、タワー型を買うのもいいでしょう。次にWinである。迷うことはない、ソーテックがうっかり安くしてしまったパソコンを買いなさい。終わり。金があるならVAIOを買いましょう。・・・・せっかくだしもうちょっと詳しく書くと、マックであれば、iMacはコストパフォーマンス的に最強です。おそらく128MB1本はメモリを追加する必要がありますが、PhotoShopであろうがなんだろーがバリバリ動きます。どうしても必要だと思うのならフロッピーも買ってもいいでしょうが、機能的には何の問題もありません。クラリスもついてくるし、ほんとに箱開けてコンセント繋いでモジュラージャックを繋ぐだけで用意は完了です。思う存分使い倒しましょう。で、Winですが、はっきりいって各パーツを自分で買い集めて自分で組み立てればもっと安くあがりますが、メーカー品ではソーテックのが一番安いです。ソーテックなんてわけわからんメーカーはいやだと言うのならIBMでもSONYでもいいからそちらを買いましょう。最低でも5割(あくまで大体、深い根拠はない)は割高になりますが。 現在、マックとWin機でスペック的に非常に違う点といえば、AGPスロットの有無です。これにより、グラフィックの描画能力はWin機が少々上回っています。もっとも多少高価なグラフィックカードを使用しないと劇的な差とはなりませんが。あとは大した差はありません。ほんとOSの使いやすさがどちらが好みかというだけです。 ついでだから、いくつか魅力的に見えるオプションについて解説しておきます。はじめて買う人向けね。まずは液晶ディスプレイ。贅沢です。同じ値段をだせばEIZOの高級ででかいディスプレイが買えます。本体が型落ちでよっぽど安くなっているセットの場合以外は考えに入れない方がいいでしょう。次に拡張性。よく拡張性が少ないから・・・とかいいますが、初めてパソコンを買う人であれば関係ありません。拡張性に不満が出てくる頃には新しいマシンを買う必要が出てきていると思います。次に、ノートパソコンの方が・・・とかいう場合。贅沢です。やっぱり5割以上は割高になります。住んでいるところが狭いから・・とかいってもノートパソコンの方が色々とめんどくさいことも多いので、やはり最初に買うパソコンはデスクトップ型のほうがいいでしょう。もし、帰省の時に持って帰りたいから・・・とか言う場合でも、実家で見せびらかしたいとかいうのではなく、メールチェックがしたいという程度であれば、デスクトップ型とメールチェックが出来るPDAを買っても値段は大して変わりません。最後に、メモリ。これは必須です。今の時代であれば100MBを超えるようにはしておきましょう。 まーよーするにこんなんで迷うのはばからしいってことです。欲しいと思ったらその時それを買ってしまうのが一番です、バックアップをとっておけばパソコンなんてそう簡単に壊れるものではないので、ガスガスいじっていろいろやってみましょう。迷ってる暇があったらまず買えってことですね。まぁ個人的にはマッキントッシュをお薦めします。Winより適当に使えます。細かい設定で悩むことが少ないのがいいですね。そうそう、Linuxですか?いろいろと騒がれていますが、はじめてパソコンを買うような人が使うものではありません。深く考えない方がいいでしょう。 |
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