浜松OFF 2002
2002/9/17update

 GMC(PC-VAN)時代の人々が中心となって開催されているらしい浜松OFF。存在は聞いていたのだが、参加するのは今年が初めてである。

なんせ参加が初めてであるから、当日は余裕を持って集合場所である東京駅に到着。同じく初参加であるらしいTuft氏をサクっと発見して合流。集合時間とほぼ同時に現れた皇帝となんなく合流に成功する。ここで、もう一人Piromi氏が合流する予定であったのだが、前日にIRCで「明日は遅れるかもしれない」と皇帝が聞いていたらしく、皇帝判断でそのまま3人で移動することになる。
新幹線の車内では、Warcraft3やらなんやら今後にマルチプレイが熱そうなネットワークゲームはないもんかねぇとかいう話をしつつ、結局は古いゲームを引き出すしかないんじゃないだろうかとかいう結論だったり。

弁天島に着いてみると、あいにくの雨模様であったが、特に外に出るようなOFFではないため問題ないらしい。さくっと宿に到着して自己紹介を簡単にすませた後、早速ゲームに入るのであった。


  1. ACQUIRE

    初参加者は、まずこのゲームをやるのが儀式らしい。
    プレイヤーは、建設されていくホテルの株を買い、吸収合併される際に利益を上げながら金持ちを目指すゲーム。何故か吸収されないと旨味はなく、序盤から巨大になり続けるだけのホテルは一番旨味が無いのである。
    で、自分が最初に目をつけたホテルはまさにその状態。おかげで、資金ショート気味なのを吸収寸前のホテルにのっかってわずかな利益をあげるだけとなる。結果はもちろんドベ。

    儀式というだけあって、確かにルールもわかりやすく、初心者向けであると思う。ただ、いかんせん戦略性より引きゲーに近いところもあるのかも。


  2. BLUFF

    夕食までちょっとだけ時間があったのでBLUFF。実にお手軽に楽しめるサイコロゲーム。単純に短時間で楽しめるので良いゲームである。この後も、時間埋めで何度かやったがこの回が一番強烈であった。
    なんせ、ダイスが30個なのに同じ目が18個出てしかも的中とかわけのわからん展開で、なおかつ最終決戦もJ.Rall氏が1-3の状況から逆転勝利というまさにイカサマ引き。確率論は豪腕に敗北するという良い見本のようなゲームであった。

  3. BattleLine

    夕食後も大型ゲームが立ち上がるまでの時間つぶしを兼ねてという事でバトルライン。1〜10まで6色の数字札と特殊カードである戦略札を駆使して9つのフラッグを取りあうゲームである。
    ルール説明ゲームをこなしたあと、Piromi氏と1戦。1戦目こそとったものの2戦目3戦目と押し返されて負け。1戦あたり30分から1時間と、それなりに時間がかかるのであるが、勝敗が決するのは1〜2ターンに凝縮されるというのが肝。もっと要約すると、戦略札の引き次第になる可能性もあったりする。とはいえ、そういう状態になるのは、ある程度お互いに戦略を駆使した後の話であるから戦略性は高いともいえる。お手軽にできる良いゲームで、2人対戦専用のため、啓蒙用ゲームとしては良いと思う。

  4. Naporeon in Europe

    1日目の最後という事で立ち上がった超大型ゲーム。板もでかけりゃ駒も豪勢。話によると、購入状態から駒をプレイ用に切り離すだけで1日作業という超大型ゲームである。名前の通り、ナポレオン時代のヨーロッパ列国を各プレイヤーが担当し、その覇権を争うというゲームである。今回はミドルタイプということで2年間(1ターンは1ヶ月)のプレイとなる。しかし、ゲーム説明のインストラクトだけで1時間以上かかって「インスト終わったのでちょっと休憩しましょうか」というのがすごい。
    主役であるフランス信長氏、対抗するオーストリアぴえーる氏、特殊立地であるイギリス渡辺氏、結構キーマンかもしれないプロイセンPiromi氏、忍耐を強いられるらしいスペインJ.Rall氏、辺境オスマントルコ奥津氏、北の辺境ロシア伊政と担当国が決まっていざプレイ。
    初期状態で、フランスvsオーストリア・イギリスという戦争状態なため、いきなり大決戦が行われる中、他国は地道に戦力をためるという展開。そして、フランスとオーストリアの決戦が一段落したところで、タバコ休憩タイム外交によりオーストリアとロシアの同盟が成立し、オーストラリアの背後でロシアvsオスマントルコの決戦が行われる事となる。
    コンスタンチノープルまで押し込んで、数ターンにわたる決戦を行うものの、お互いに消耗著しく、国力低下したところで停戦。フランスを押さえてヨーロッパ中部の中立国を軒並み押さえに入ったオーストリアぴえーる氏の勝利ということで全員同意。2年の予定であったが1年半程度で終了となる。

    こう書くと、実にあっさり終わったように見えるが、午後10時前にプレイを開始して、終了したのは午前5時過ぎという長時間。大型ゲームというものの強烈さを知って終わる1日目であった。

  5. マゼラン

    ほとんど寝ずに朝食を食べた後、また寝て起きたら12時あたり。2日目の最初はマゼランというゲーム。
    時は大航海時代。マゼランやらマルコポーロやらといった冒険家に援助を行い、その航海による上がりを受け取り、そのポイントを競うゲームである。ただし、援助を行うのはセリであるため、いかに効率良く自分のために働く冒険家を落札するかの勝負となる。
    コロンブス等のオーソドックスな冒険家に投資していくも、結局はマゼランやピサロといった博打的ながら効果のでかい冒険家を落札した人のトップ争い。ピサロで20ポイントを獲得したJ.Rall氏のトップで終了となる。意外と地味なゲーム。ただ、ルールがわかりやすいので楽しい。


  6. インコグニート

    やる前から「これはバカゲーです」という説明をうける。ゲームの本質が開始5分で終わってしまう可能性もあるゲームらしい。
    ヴェネチアの街に蠢く謎の人物4人に扮し、お互いの正体を隠しつつ2:2に別れて目的を達成するゲーム。ただし、味方も誰かわからないため、早く正体をつきとめるのが大切らしい。

    初期の尋問により、最も早く全員が誰であるかの解明に成功しつつ、なおかつ渡辺氏に正体を勘違いさせる事に成功したため、味方であるJ.Rall氏に完全に正体を明かして後はゴールに向かって一直線。しかし、相手の勝利条件は気づかれたらあっさり達成されてしまう状況であったため、結構ドキドキながらも無事勝利。
    どうやら「こんなにまともなゲームになったのは初めて」というような状態だったらしい(^^;。お手軽に楽しめるバカゲーという事で。


  7. VINCI

    またもやヨーロッパを舞台とした国盗りゲーム。といっても、重要なのは領地の広さでは無く、いくつも文明を建てては衰退させつつポイントを稼いで勝利条件を達成するというゲームである。
    序盤こそ、2〜3番手につけることに成功するも、トップを走るPiromi氏より先に壊滅的な打撃を受けてしまったため、後半は最下位からトップを叩くだけのゲームとなる。結果としては、序盤最下位だった皇帝の逆転勝利。感触としては、中盤までは目立たずに安定したポイント収入を確保しつつ、後半で一気に抜け出るというのが勝利への道筋か。
    軽いゲームという事だったのだが、4時間以上プレイ時間がかかって結構へビーであった。後半に入る頃には、何やってもトップが見えない状態になってしまったのがちょっと残念。


  8. リーベンヘルツ

    陣取りゲーム。ただ、毎ターンの行動がセリ形式になっているのがミソ。4人プレイでないと意味が無いのだが、毎ターン提示される3つの行動を各プレイヤーがどれを選ぶかを指定し、かぶったものはセリor話合いで解決して獲得していくゲームである。
    序盤こそ、静かだったものの中盤にかけて各プレイヤーの中心陣地同士の争いが激化。いかに騎士を獲得するかの勝負となり、大金が蠢く激しいセリとなる。
    最終フェイズで、王様が死んだ次点でゲーム終了となるのだが、そのタイミングがドンピシャだったため、無事逃げ切り勝利。序盤・中盤・後半と盛り上がるポイントが違い、中盤から後半にかけて、非常に重要となる金が勝利ポイントには全く関係ない等、良くできたゲームである。勝ったからじゃないが、今回のOFFで一番面白かったゲームであった。


  9. ゴールドランド

    バカゲー。川口浩探検隊ゲーム。要するに、サバイバル宝探しゲーム。ゲームの勝利がどうとかいうのではなく、いかに楽しむか系のゲームであったため、特に感想は無し。というか、この時点でそろそろ力尽き気味であった。


  10. プエルトリコ

    今回大流行だったゲーム。せっかくなのでという事で最後にプレイ。しかし、この時点で完全に力尽きていたため、あまり記憶に無い。1回の行動が非常に重要っぽいのだが、既に力尽きていたため、ルールの理解で精一杯。しかし、手番の順序が重要すぎると思うのだがどうなのだろうか。相当数こなさないと、勝利への道がさっぱりわからなそう。


今回初参加であったわけなのだが、普段プレイするためには面子を揃える時点で著しく困難である各種ボードゲームをこれだけ思う存分できるというのは実に素晴らしいOFFである。
参加メンバーも皆ゲーマーであるため、1回インストしてもらうだけで最初からゲームになるところもまた素晴らしい。これが、自分の友人だけで行おうと思ったら、まずは啓蒙から始めなくてはいけないのだから困難極まるというものである。大学時代に数年間かけて、ようやく人形遣いを広めることには成功したものの、大抵は人数集まって行うゲームといえば麻雀かトランプであるから、それ以上の啓蒙は無理であった。
また、来年も行われるのであれば是非参加できればと思う。


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