マジックはやめた。しかし、意外なところでカードは買っていた。何故かトレーディングカードはブームになり様々な分野でカードが発売されていた。そんなものに興味を持ってしまうところに後遺症があるのだろうか。 女神転生のトレーディングカードは1Box程買った。久々に味わう袋を開ける快感と、見知らぬカードとの出会い。「うぉーレイ・レイホゥだぁ」・・・やはりバカは死ななきゃ直らないらしい。 サッカーのトレーディングカードも買った。そして一枚のカードを引く・・・・ユルゲン・クリンスマン・・・・・僕の最も愛するサッカー選手である。カード自体の市場価値はないかもしれないが、自分にとって非常に価値のあるカードであることは間違いない。今では台付きのクリスタルケースに入れ飾っている。よく考えると、クリンスマンのカードが飾ってあったとして、もし、遊びに来た友人が目にしたとしても「へーサッカー好きなの?」というくらいで済むが、BlackLotus が額に入れて飾ってあって、同じような状況だとしたら「これなに?」といわれるだけであろう。そこで、「これはM:tGというゲームのカードで〜〜ウン万円もするんだよ」とか言ってしまったらさらに友人からは、「(なんだこいつ、オタクだったのか)」と偏見の目で見られるに違いない。もし、見た瞬間に「うぉーBlackLotusだすげー」とかいう友人なら幸いなのだが。まぁそれも別の意味で困るが、まるで、幕府の厳しい目から逃れ礼拝を続ける隠れキリシタンのように、お互いの絆を確認しあうことと なるだろう。うーむ、かくも厳しきトレーディングカードゲーム。市民権を得る日は遠い。 しかし、その時僕は忘れていた物からの呼びかけを耳に聞いた気がした。 |