さて、マジックのカードにはシングルで買うという買い方が存在する。 例えば、作成途中のデッキにCursedScrollがどうしても4枚入れたいのだが一枚も持っていなかったとしよう。 CursedScrollといえば、今のスタンダード環境では、おそらく一番値段も高くカード自体も強い最重要カードだといえよう。しかもディスクと同じように、アーティファクトであり、様々なデッキに入りやすいということを考えると、トレードしようにも5枚以上持ってる人でもない限り手放さないだろう。ようするに、トレードもなかなか難しいということである。自分で引こうとしても、ブースターを4パック買って4パックともそれを引けるというような超能力者でも無い限り相当な数を買う必要がある。テンペストのレアは110種類である。で、ブースターを1BOX買って出てくるレアは36枚。つまり一つのレアを4枚引くためには単純確率で、12BOXと8パックは必要なのである。個人輸入で安く済ませたとしても十万円を超えるかもしれない。最もそれだけ買えばほとんどのレアは4枚ずつ揃ってくるであろうが。 いくらCursedScrollが高いといっても、3〜4千円である。一万円ちょっとでなんとか4枚は揃うはずだ。高い!と、思うかもしれないが、同じような値段で1BOXを買っているのである。そのような高価なカードがどうしても必要なデッキを組むのであれば(公式大会などでの勝利を目指すのであれば)、必要出費と考えるしかないだろう。 つまり、BOXで買うのは確かに重要である。普通のエキスパンションで1BOX。スタンドアローンのでかいセットなどでは2〜3BOXは買わないとカードは覚えないはずだ。これを必要最低限の出費とする。ある程度の運があれば、シングルで買って千円以上するような注目カードは大体1枚は手に入れられるはずである。そして、その後、どうしても4枚必要なレアはシングルで買おう。結果的には出費をだいぶ抑えられるはずである。 アンコモンなどはまさにシングル買いの標的である。どんなに高いアンコモンでも千円はまず超えることは無い。たいてい50円とか100円で買うことが出来る。かなり高い物でも500円くらいであろう。アンコモンなんて、全然コンプリートさせておく必要はないのだ。必要になったらシングルで買いましょう。 あと、注意して置かなくてはいけないのは構築済みデッキである。例えば、ウルザズサーガのペストデッキには、Pariah*1, Worship*1,Humble*3,など有用なカードが目白押しである。しかもこれで値段はせいぜい千五百円。白使いならまよわず4箱買うべし。あとは、アンソロジーにはゲドンとディスク。エクソダスのWhiteHeatにはParadin en-Vec。5thの2プレイヤーセットにはCity of Brassなど、シングルで買うより構築済みで買った方がお得な場合も多々あるので、構築済みデッキのリストはチェック!チェック!。WoC社のサイトで見ることができるので調べましょう。 まぁBOXで買うというのはとても楽しいのだけど金がかかるんだよねーということでした。大きな店では、シングル売りのために店員さんが必死に剥いたりして苦労してくれているので活用してあげましょう。個人的には最もお金をかけずに強いデッキを作るには、まずカードリストをじっくり見てカードを選びます。そしたらそれを全部シングル買い。大抵のデッキは一万円を超えないはずです。そう1BOX買うより絶対お得なんですね。まぁブースターを剥くのもマジックの重要な楽しみの一つなので僕はある程度は買いますが。 |