5つの基本戦略プラス1


 さて、M:tGには5つの色があって、それらの基本戦略について考えておくことが、デッキを組む際の注意として重要だと思う。ここでは、個人的に思う、5つの色の基本戦略について考えてみたい。
 白。なんといってもゲドン・ラスゴ・ディスエン・ソープロである。ソープロ以外はみんな現役。しかもソープロもどきはまだまだたくさんある。そして、もう一つは、プロテクション付きなどの小型特殊能力付クリーチャーが多いということ。よって、場(場合によっては全体)を除去しつつ、小型を展開というのが基本戦略だ。この戦略の特徴というのは、基本的に後から対応ということである。もうちょっと細かくいうと、効率的に除去しながら、圧倒的に優位な状況を作り出すのである。白は、何を出されても、それを無しにする能力に長けている。よって、白が流行している時というのは、何を出してもそれは1度は破壊されるものと考えておかなくてはならない。しかも、マナが少なくともなんとかなってしまう場合も多い。小型でいやらしいクリーチャーがとにかく多いのだ。さて、となると対策はどうしたらいいのだろう。はっきり言って一番対策が難しい色である。なにしろ、一旦はリセットされることを覚悟しなくてはならない。となると、白にとって一番いやなのは何か?そう、手札破壊である。白は手札を保持しつつでないと真の力は発揮できない。出される前に捨てさせられてしまうとどうにもならないのだ。一枚一枚のカードパワーは白が劣る。万能ゆえの必然であるから仕方がない。また、場にでてしまったとしても、こちらからリセットするという手もある。あなたも、ゲドンやラスゴのタイミングを間違った相手の白ウィニーが自滅するのを見たことがあるだろう。それを狙うのだ。まとめると、白の戦略ってのは除去が強いよってこと。その分、攻めは細いんだけど。この色に対する一番の対策ってのはディスエンされても大丈夫なようにってことかな。
 次は黒。やはり、リチュアル・ヒム・バッドムーン・テラー・ネクロだろう。うわ、ほとんど絶版やん。でも、同系列の呪文はやはり満載。この色の特徴は、デメリットを多く抱えている分の圧倒的なスピードである。2マナで4/4出せるのはこの色の特徴だ。あっという間にお互いのライフが減っていくだろう。クリーチャーの除去はお手のものだが他のものは除去できない。スピードは圧倒的だが、負けと隣合わせなのだ。あなたもデモコンしたらそのままライブラリー切れとか、Hatredをしのがれてライフが風前の灯火とかいう黒使いを見たことがあるだろう。そう、凌ぎきれば黒は自分も虫の息なのだ。なんとかして、黒のスピードを止められれば、相手は自滅する。もっとも、黒も白と同様、対策が非常に難しい。ただ、明らかな天敵カードが多数存在しているので、それに頼るのもよいかもしれない。まとめると、黒ってのはクリーチャー対決になったら強い。こちらの手札も出す前に捨てさせられる。しかし、天敵カードは多数なので、それをうまく先にだせるかどうかの勝負になる。この色に対する対策ってのは結局無い。典型的なデッキが無い色ってのは黒くらいだしね。
 次は赤。昔ならLightningBoltで今はショック。ボールライトニングみたいなクリーチャーも特徴か。とにかく直接ダメージなら赤しかない。プロテクション赤のクリーチャーを並べたら、全部本体に火力が向かってきて負けたりもするのだから、始末に負えない。この色をとめるには火力に対応できないといけない。プロ赤はもちろんそうだし、以外とHealingSolveなんてのも効いたりする。なんてったって、ショックを10回打てれば勝てる色なのだからねぇ。今では、印章とか分割カードのとかがあるから12枚まではいける。それをX火力とかで補助しておけば、本気で本体しか攻撃しなくても勝てる。もっともこの色も、単色だと攻めが続かないのが難点だ。まぁ土地破壊もこの色の基本戦略だけど、やはり火力。なんとかして相手のショックを防げる手段を持っておくしかない。ためしに、完全な赤バーンと白ウィニーなんだけど、相手の直接火力くらいダメージ軽減を満載したデッキで対戦してみて欲しい。相手の火力はほとんど相殺されて、クリーチャーの優秀さの分で勝てるだろう。赤は全力で20ライフを削ろうとする。フルタップでStream of Lifeとかやられるとものすごく嫌だ。この色に対する対策ってのはShock1枚で崩壊しないようにするってとこかな。
 で、緑。とにかくマナが出る。しかも生物もやたらとでかい。全てにおいて大味な色だ。エンチャントなんて全部まとめて破壊してしまう。この色と真正面からぶつかると必ず生物の大きさで負ける。だからストンピィって戦略が成り立つのだ。さてどうするか?Perishで問題ない。というのは冗談としても、砕土とかがあるのであっという間に復活する。この色の弱点はとにかくストレートなところだ。でかいといっても緒戦は地上生物。スケルトンとかで十分防げる。トランプルがついたらテラーしてくれ。構築戦でRancorが強いのはそのせいだし。この色はとにかく息切れしないのが特徴なのだが、ストレートな分隙が多いところをつくしかない。この色に対する対策は巨大生物をどうにかすること。あと、鳥とエルフは無力化できた方が良い。
 で、青。カウンターだ。それにつきる。カウンターされる前に攻めきるしかない。もしくはそんなにマナを出されないようにするしか。ブーメランにも注意。エンチャントクリーチャーはこれで実質破壊されてしまう。はっきりいって究極の対抗策というのはカウンタースペル(対抗呪文っていうくらいだし)なので、スピードで対抗するしかない。基本的に青の呪文って重いしね。相手の方がマナが多くでるようになっていたらもはや勝ち目は無い。2マナくらいの呪文を使おうとしてもパワーシンクとかされたらあなたはもう何もできなくなってしまうのだから。結局、カウンターされてもめげないようにするしかない。後は、相手よりマナが多く出るようにしないとダメっす。
 おまけで茶。一時期茶単とかが流行ったけど、流石にたちが悪い。なんでたちが悪いかといったら無色だから。無色なので対策しにくいんだよね。まぁディスエンするしかないか。あまり気にしないほうがいいけど、このアーティファクトだされたら終わりってのは避けたい。
 以上である。つまり、ディスエン・テラー・ショック・巨大化・カウンターに対する対策を3つくらい絞り出しておけば十分デッキの対策となると思う。そして、その対策をほんとにカード一枚一枚のレベルでできたら、トーナメントレベルのデッキができるかもしれない。外れたら眼もあてられなくなるけどね。

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