バレなきゃぁイカサマじゃあねえんだぜ
2001/09/10

 というのは、某漫画での名セリフだが、最近はM:tGでもイカサマの話題が盛り上がっているようだ。

 M:tGの話ではよく麻雀を比喩として使うのだが、イカサマに関してもまさにその通り。バレなきゃぁイカサマも通用するわけだ。まぁバレた時には全てを失うくらいの心構えが必要なのだけどね。
 もちろん、イカサマを推奨するわけではない。真剣勝負としてのゲームを楽しもうとする場でイカサマをする奴なんてのは精神異常者か人間失格のどちらかなんだから、まさに「逝ってよし」なんだね。かといって、イカサマなんてどんなものか全く知らないし、対戦相手の事を信用してるからカットだってしないよーん。というのも問題がある。いや、正確にはM:tGというゲームが上手になりたいとか大会で優勝したいとかいう気持ちが全くないのなら問題ない。が、ゲームである以上、勝利を目指すのは当然の事であるからして、イカサマについて無知であるというのは、それだけでプレイヤーとしてのレベルが1ランク下であるといって過言ではないと思う。

 幸い、公式なM:tGの大会ではイカサマをしたプレーヤーは少なくとも追放処分がくだされるようになっている。ということは、大会に参加した際、どのような点に注意したら良いのだろう?相手がイカサマをしないかしっかりと監視しておいて、もしイカサマをしたら直ちにジャッジに報告するようにすればいいって?それもいいかもしれない。しかし、断言しよう、それはあなたの勝利には結びつくかもしれないが、あなたがスポーツマンシップ溢れる人間的に魅力的なプレーヤーとなることには繋がらない。もっとはっきり言えば、人間的には未熟な証明であるということだ。

 もっと強く心がけなければいけないことがある。それは、「相手がイカサマをしそうだったら、もしくは本人にその気が無くともイカサマ行為と見なされるような行為をしていたら、事前にそれを注意してあげる」という事だ。例えばThran Quarryを相手が出しいて、クリーチャーが全滅したのにThran Quarry墓場行きを忘れているようだったとしよう。そんな場面で相手はターンエンドを宣言してアナタのターンになりそうだ。こんな時に「ジャッジ〜」とかいう奴の事を考えれば自明だろう。喜ばしいことに、最近はこういう場合にジャッジを呼んでも、軽い注意で巻き直させてそのまま進めるらしいからいいのだが、そんなところを指摘して勝っても嬉しい輩も存在するらしいから困ったもんだ。
 もうひとつ例を挙げよう。相手が、最初のデュエル終了後、サイドボーディングしたと思ったら土地とスペルを分けてシャッフルしようとしている。ここですぐさま相手を制止して「ジャッジ〜」・・・・少なくとも自分はそんな奴とは友達になりたくない。そんな時は、「そういうシャッフルの仕方はイカサマとみなされちゃうからやめたほうがいいよ、もし続けると俺もジャッジ呼ばなきゃいけなくなっちゃうから」って優しく指摘してあげよう。まぁ後半は余計だと思うけど。

 まぁ、そういう事なんです。相手がほんの出来心でやってしまいたくなるようなイカサマは大抵そんな方法で防ぐ事が出来るし、そうやって解決しておいた方がお互い気持ちよく試合することができるでしょう。かくいう自分も、相手のライブラリーからドローしそうになったりとか、意外と簡単にイカサマしそうになっちゃうことってのもあるんです。本人にはイカサマする気もないのにちょっとボケていて思わずやってしまいそうになる。麻雀でいえば、ツモろうとしてちょっと山を崩してしまったというところでしょうか。何度も続けば流石に怒られますが、1度くらいなら「オイオイしっかりしろよ〜」程度で済ませるでしょう?そんなくだらない事に捕らわれずに、気持ちよくプレイングできる方がいいと思いませんか?

 とはいえ、真のイカサマプレーヤーってのも中には存在しているみたいです。自分で架空の大会を開いてRatingを上げようとする人までいるってんだから、確かにそういう人も存在しているのでしょう。もし、そういう人と出会ってしまい、注意した時点でどーにもならないほどのイカサマ(袖の下からカードが出てきたとか)をやられてしまったら、ジャッジを呼ぶことにためらう必要はないですけどね。

 そういうのを見破るにはどうしたらいいか?最低限のイカサマ手法くらいは知っておいて損は無いって事です。知らなかったら、相手の一挙一動に常に目を光らせてなきゃいけませんからね。しんどいでしょ流石に。まぁ、イカサマ手法に関しては、他のM:tGサイトとかでも触れていたりするので知識として知っておいて損はありません。

 最後に。どうしてもイカサマしてでも勝ちたいというのであれば、ご自由にどうぞ。但し、その現場を押さえられたら、恥をかくどころか人間性まで否定されることをお忘れなく。